『進撃の巨人』地図が確認可能な漫画巻数&アニメ話数【2巻】
諫山創先生の『進撃の巨人』漫画第2巻は、2010年7月16日に発売されました。
2巻は5話構成です。
この記事では、漫画2巻全内容と、それに沿って放送されたアニメ第1期第5話「初陣~トロスト区攻防戦1~」から8話「心臓の鼓動が聞こえる~トロスト区攻防戦4~」までの内容を説明します。
「『進撃の巨人』地図が確認可能な漫画巻数&アニメ話数【1巻】」の記事は、電子書籍「LINEマンガ」を参考にした部分もあるため、ページ表記が紙媒体のそれとずれているかもしれません。
・2巻5話「絶望の中で鈍く光る」5頁「ガシャドオッオオオオオオオオオオ。撃───!!ぶどう弾装填急げ!!」/1期5話-1分37秒~1期6話-22分15秒の間にあるはず。
→850年、エレン・イェーガー(声優 梶裕貴さん)らが訓練兵団を卒団していた。5年間巨人が壁の内部に侵入することもなかったが、ある日突然、ウォール・マリアのシガンシナ区にある50mの壁に巨人がひょっこり現れる。3つの壁は外側から、「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」と呼ばれている。この図解は漫画第1巻第2話「その日」90頁を参照したい。
1巻4話「初陣」で、目の彫りの深い巨人に、まずアルミン・アルレルト(井上麻里奈さん)が食われ口の中に吸い込まれそうになる。それをエレンが救出して代わりに吸い込まれてしまう。ここまでが1巻までの内容で、2巻5頁は巻が移ってすぐのページ。
2巻5話冒頭、調査兵団員と思われる男性がぶどう弾で大量の巨人を撃つ。このシーンはアニメ化されていない。時系列的には、アニメ1期5話「初陣~トロスト区攻防戦1~」-1分36秒と、1期6話「少女が見た世界~トロスト区攻防戦2~」-22分15秒との間がそれに当たる。男性が「撃──!!」と叫んだ際、トロスト区の壁の一部が見られる。
壁の約下半分にヒビが入った状態で大きな穴が空いており、その上部から5つの大砲がある。ぶどう弾で撃たれた複数の巨人は頭を飛ばされたり頭の一部を失ったりするものの、顔から煙を放ってもなお生存している。
・2巻5話「絶望の中で鈍く光る」8~10頁「仕方ねぇよ!止めを刺せる先遣班は全滅しちまったんだ!チクショウ!!チクショウ!!撃────!!」
→漫画2巻が始まってすぐの、4~6頁。「仕方ねぇよ!」と調査兵団員が叫びを上げている1コマで、2名の男性が血を流して倒れている。手前の男性は立体機動装置を付けていて、超硬質ブレードも身に着けている。もう1人の男性は右腕のほとんどがなくなっており、胸から半分もない状態。その男性から見て左横に調査兵団員と予想できる人物の片腕が描かれている。
その次の大きなコマでトロスト区の壁が、2巻5頁よりも広い範囲で上空から見るような位置から描かれる。トロスト区の壁の外の建物まで薄っすらと見え、コマの左下には川が流れており、橋もかかっている。川の右横に大きな岩1つと小さな石が4つ確認できる。この大岩は3巻12話「偶像」116頁以降にアルミンとピクシス司令との会話にも出てくる。川の流れに沿うように8つの屋根付きの建物がまっすぐ綺麗な線で描かれている。
5話9頁では黒髪ややロング、お腹の面積が大きい巨人が壁の入り口から入ってきて、10頁では巨人の後ろ姿とともに3階建ての建物と建物との間をズシンズシンと歩いていく。12頁目の小さな1コマで建物の屋根が見られる。15頁を見ると4階建ての建物もあることが分かる。
・2巻5話「絶望の中で鈍く光る」20~27頁アルミン・アルレルト「これ以上はもう・・・無理だ。これ以上は・・・」/1期6話-19分11秒~
→同じくトロスト区内で、104期訓練兵団の女性ハンナ(佐藤恵さん)が恋人のフランツ(大隈健太さん)の心臓マッサージと人工呼吸をしている。しかしフランツの下半身は切断された状態で、もう息をしていないのが読み取れる。
『進撃の巨人』の中で成就した恋愛はほぼハンナ&フランツのカップルのみ。エレンとミカサ・アッカーマン(石川由依さん)の想いあっている感じは成就しなかったし、ジャン・キルシュタイン(谷山紀章さん)のミカサへの片想い、アルミンとアニ(嶋村侑さん)との恋、ニコロ(花輪英司さん)のサシャ・ブラウス(小林ゆうさん)への片想いも実際どうだったのかは明確には語られていない。
ハンナのシーンで建物が拡大視された状態で描いてあり、21頁以降ではリーブス商会のディモ・リーブスが人類が巨人から救われることより荷台を運ぶことを優先させ、住民が不安に駆られている。
・2巻5話「絶望の中で鈍く光る」34~37頁エレン「ミカサ?」→グリシャ・イェーガー「そうだお前と同い年の女の子だ」/1期8話「少女が見た世界~トロスト区攻防戦~」-12分41秒~-11分52秒
→844年、9歳(の代 ※「の代」は以降、省略)のエレンが父親グリシャ・イェーガー(土田大さん)と一緒にミカサとの初対面をする前のシーン。
エレンとミカサ、アルミンは835年生まれ。シガンシナ区出身のエレンは、父に「このあたりは子供がいないからな。仲良くするんだぞ」と言われ、グリシャがアッカーマン家の木のドアを叩く。アッカーマン家は2階建ての木の家で、周りには森が広がっている。しかしドアを開けると、入り口付近にミカサの母親(広瀬有香さん)と父親(遠藤大智さん)が流血した状態で倒れていた。
2巻5話最後の見開きページでは、『進撃の巨人』名物の「現在公開可能な情報」第4弾として、「人類活動領域の大まかな規模の図説」が載っている。左のウォール・シーナの真ん中に大きな湖のようなものが描かれている。6話「少女が見た世界」41頁のミカサ「痛い・・・寒い・・・」と、6話60頁ミカサ「そうだ・・・・・・この世界は・・・残酷なんだ」でも、アッカーマン家の森に囲まれている感じが確認できる。60頁の方は家の庭に畑があり、アッカーマン一家は自給自足の生活をしていたことを予想する。
・2巻6話「少女が見た世界」66頁ミカサ「ここから・・・どこに向かって帰ればいいの?」/1期6話「少女が見た世界~トロスト区攻防戦2~」-3分31秒~3分21秒
→844年、9歳のミカサは目の前で両親がいなくなってしまい、一人になる。その直後にエレンとグリシャがアッカーマン家を訪れる。ミカサは家の外でこの台詞をグリシャに対して言う。外はもう暗くなっていて、一人でどこかに向かうには怖すぎる。そんなとき、エレンは自分の首に巻いていた赤いマフラーをミカサに巻いて、「早く帰ろうぜオレ達の家に」と頬を赤らめて返す。このマフラーはミカサのお守りとなり、彼女にとってエレンは唯一の家族に変わっていく。
・2巻6話「少女が見た世界」72頁「よし!施錠は完了した!!鐘を鳴らせ!!」/1期6話「少女が見た世界~トロスト区攻防戦2~」-2分8秒~
→時は850年、トロスト区攻防戦に戻る。ミカサは超硬質ブレードで茶金髪の巨人の口を斬り、建物の屋根に着地する。向かいの建物の屋根には煙を放った巨人がもたれかかっていて、直後に鐘がカンカンと鳴る。アニメ版の鐘が現実にあるような立体的な作りになっていて、とても綺麗。漫画版2巻72頁の最終コマでは、トロスト区の全体図が描かれている。
・2巻7話「小さな刃」77~84頁補給兵「・・・・・・もう・・・だめだ・・・・・・終わりだ・・・」/1期7話-19分19秒~-16分55秒
→850年、トロスト区。6話は、ミカサが「前衛の撤退を支援してきます!!」とイアン(村上裕哉さん)に言って去るところで終わる。
7話冒頭のこのシーンでは、本部の補給兵である男女8名は「俺たち(=ジャン・キルシュタインら)への補給任務を放棄して本部に籠城」していた。11階建てほどの城のような駐屯兵団本部は川沿いにあり、77頁ではガラス張りの階にショートヘアの巨人が口を開けて中にいる補給兵をのぞき込んでいる。大きなテーブルを4つで囲い込み、その中に8名が涙目になって耐える。直後に窓ガラスを吹き飛ばし、巨人が中に入ってくる。なお、漫画版77頁の駐屯兵団本部と、アニメ版のそれは外観が少し異なる。78頁のシーンはかなりきついので、要注意といえる。
アニメ1期7話-11分42秒~のミカサは、「ガスを吹かしすぎだ。あれじゃあすぐに無くなる」とアルミンに心配されるほどの速度で本部に突っ込もうとする。建物と建物の間にいた巨人のうなじをすごいスピードで斬るシーンの作画は一見の価値がある。
79頁からはミカサが建物の屋根に立ち、遠くにある本部を見渡す。皆が気にしている本部には3~4m級の巨人が12体も群がっていて、ガス補給室にも何体か入っているとジャンは予想しており、事態は窮地に陥っている。
・2巻7話「小さな刃」98~110頁ミカサ「ハアッハアッ。ガスが無くなるまで気付かないなんて・・・」/1期7話「小さな刃~トロスト区攻防戦3~」-10分59秒~
→巨人を斬るなど飛ばしすぎたミカサは建物の外にあるテントに仰向けになり、我に返る。テントの下にはトマトやじゃがいもらしき野菜が積まれている。ミカサがテント前の地面でぼうっと座り込んでいたが、844年エレンが言った「戦え!!」という言葉を思い出し、自分に近づくお腹のふっくらとした巨人に立ち向かう。しかし、彼女の後ろにはもう一人の巨人がいて、それは2巻9話「心臓の鼓動が聞こえる」179頁以降でエレンであることが判明。
・2巻8話「咆哮」(ほうこう)130頁「ヒョオオオオオオオオオオオ」/1期8話「心臓の鼓動が聞こえる~トロスト区攻防戦4~」-19分21秒~18分14秒
→850年、トロスト区・駐屯兵団本部。2巻7話「小さな刃」78頁にあった本部は漫画単行本の下4分の3を使用して、3階建ての建物の2階とほぼ同じ目線から描かれていた。巨人は18体。8話130頁にある本部は3階の少し上から見下ろす角度で描かれており、22体の巨人が群がったり頭を抱えて立っていたり小さな巨人の踏み台になっていたりする。
・2巻8話「咆哮」138~144頁ジャン「うおおおおおおお」/1期8話「心臓の鼓動が聞こえる~トロスト区攻防戦4~」-16分35秒~
→ここで、ミカサの2巻7話の言葉に触発されたジャンが、本部に突っ込む。2体の巨人をすり抜け窓ガラスを割って資料室のような部屋に入り、続けて3名の団員が入ってくる。ジャンが籠城していた補給班の男性1名の顔を殴ってしまう。すると同じ室内に巨人の顔が突っ込んでくるが、142頁で本部の外観がより集中的に確認できる。破壊された壁から2体の巨人がひょっこり顔を出す。室内には、同じ104期のライナー・ブラウン(細谷佳正さん)もいた。
漫画版にはないが、アニメ1期8話-13分31秒~にあるミカサ「現実的に私たちが生き残るための最善策」というシーンで、巨人が本部の外に立ち「アアアアーッ!」と叫びを上げるシーンがある。ここでも本部とその周辺の建物の並びが見える。
・2巻9話「心臓の鼓動が聞こえる」153~168頁コニー・スプリンガー「だ 大丈夫だ・・・。あの巨人は並の巨人より強い。あいつが派手に暴れている内は・・・この建物も潰されないだろう」/1期8話-13分4秒~7分10秒
→850年、駐屯兵団本部の内部。アルミンは、本部内のリフトに7名の104期兵──ミカサ、ジャン、コニー(下野紘さん)、ライナー、ベルトルト・フーバー(橋詰知久さん)、アニ、サシャ──が乗り、周囲に追い詰める7体の巨人を仕留める策を思いつく。階段と階段の間にあるリフトを天井から下ろし、3~4m級の巨人を標的とする。
・2巻9話「心臓の鼓動が聞こえる」169~171頁「ヒュンヒュンヒュン」ミカサ「!」/1期8話-6分17秒~5分36秒
→850年、駐屯兵団本部の外。7名の104期兵が巨人を仕留め、そろって皆で本部を脱出しようとする場面。本部1階の建物の感じが分かるコマである。皆が脱出しているとき、ミカサは一人本部の屋根に上り、ついてきたきたアルミンと、外で共食いをする7体の巨人を発見する。
・2巻9話が終わったあとの188~189頁「オレ達の戦いはこれからだ!!!」
→本編9話が終わったあとの諫山先生の絵も、ミカサがトロスト区攻防戦で駐屯兵団本部を眺めるシーンが採用されている。9話は187頁で終了する。
・1期8話-2分39秒~1分34秒アルミン「エレンだ...。切断されたはずの腕と足がある...」
→漫画2巻172頁以降はトロスト区全体を写す描写がないのですが、アニメ1期8話の最後で、ミカサが共食い状態にあった巨人の正体を見て高い建物の屋根を下りて引き取りに行く。巨人から人間に戻った人物を高い建物に戻って抱きかかえており、それをアルミン、コニー、ライナー、ベルトルト、アニが見ている。