ヤングスキニー新曲『ベランダ feat. 戦慄かなの』、愛煙家同士の絶妙な時間が表現

"嘘だらけで矛盾だらけの日常を歌う"、4ピースロックバンドのヤングスキニーが2月、『ベランダ feat. 戦慄かなの』Official Music Videoを公開した。

ヤンスキと戦慄かなのさんは、2023年8月開催の『TOKYO BUZZ MUSIC FESTIVAL』で、一緒に演奏していないものの同じステージに立ち共演している。

このときのフェスティバルでは、ヤングスキニーのグッズ販売ブースだけやたらと行列ができていた。戦慄さん&かてぃさんの「悪魔のキッス」のファンを圧倒するほどの人数ではあった。

ヤンスキのファンも戦慄さんのファンも大半が若い人だろうな。ヤンスキは戦慄さんみたいなアイドルよりもっと音楽に寄ったジャンルに属しているし、曲に中毒性があると感じる。

『ベランダ』のMVではアパートで同棲しているっぽいカップルの男の方が窓を開けて煙草を吹かす。ちょっと吸って部屋に戻ると、釣られて隣の部屋のベランダに戦慄さんが出てくる。

音楽はポップに彩られていて、声は気怠い。戦慄さんは隣の部屋の男(かやゆーさん)のことばかり考えてしまい、きっと同棲彼女に嫉妬している。

これは片想いか?と予想すると「ちょっと待って、もうじき終わる」と戦慄さんが部屋の中にいる人に伝える。このとき部屋の中は映らないが、男だったら関係がより複雑だ。

MVの中で一瞬かやゆーさんと戦慄さんが同じタイミングでベランダに出る。同じ時間を共有しているから、2人が同じ恋愛感情を抱いているとも取れる。MV全体で見るとかなり短いので、その短さは2人の感情の違いを表しているかもしれない。

気怠げな戦慄さんとかやゆーさんだが、男の方は彼女に想われていることに気付いていることが歌詞で表現される。

色々な解釈ができるMVだし、片想いしている女と片想いされている男の声のデュオも溶け合っていて、聴いていて心地が良い。

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