《カルメン》で「すいませんじゃねーよ」...クラシック演奏会で思わず目を見開いた面白い話ベスト3

今回の記事はかなり砕けた内容でお送りします。
何年経過しても強烈すぎて忘れられない、クラシック演奏会でのエピソードを3つ紹介します。

『カルメン』休憩中に「すいませんじゃねーよ」と言われた話

私は大学在学中の2017年1月、まだオペラの知識が何もない頃、東京・新国立劇場でビゼーの歌劇《カルメン》を鑑賞しました。

そのとき、25歳以下なら1階席で見られる5,000円の格安チケットがあることも知らず、4,320円のD席チケットを取り、3階席後方で舞台を見たことを覚えています。
当時本作が何幕構成かも分からずただ舞台を楽しんでいた私は、休憩時間になると席を離れロビーに出ました。

外の空気を吸い次幕が開演する前に座席へ戻ろうと、同列に座っていたおばさんに軽く「すいません」と言って彼女の前を通ろうとしました。

するとおばさんは「すいませんじゃねーよ」と怒った口調で私に言いました。

あらびっくり

クラシックを堪能する人は知的でおしとやかなイメージが強く、学生時代に参加したオペラサークルでも実際そういう人たちばかりだったので、こんな汚い言葉を赤の他人に言える人がいるのかと思いましたね。
「すいません」じゃなくて、「すみません」か「申し訳ございません」と言えばよかったのかしら?

しかも私は《カルメン》のことを何も知らなかったので、3幕で終わると勘違いし、4幕が始まる前に客席を出て帰宅しました。
今思えば、帰宅する私を見たスタッフさんたちの頭の周囲に「?」が飛んでいたと思います。
帰ってからまだ続きがあったことに気付いたときは、ただただ絶望しました。

演奏中に全力で鼻をかむおじさんがいた話

今度は、オペラサークルの友達と遠方まで歌劇を見に行ったときの話です。
たしかこれも大学生の頃で、東京都内の見慣れない街にある会場でオペラを見ました。
新国立劇場ほどキャパがない2階建ての会場でした。

オペラ上演中、ステージ上で歌う歌手の美声に酔いしれていたのですが、1階席のど真ん中で思いっきり鼻をかむおじさんがいました。

しかも1回ではなく、3回くらいホールに響きわたる音を出しながら鼻をかんでいましたね。
これを見たときは非常識だとかそういう以前に、あまりにもおかしくて、必死で笑いをこらえていました。

笑いをこらえるのに必死すぎて、その後数十分はオペラの内容が入ってきませんでした。

客席最前列でおにぎりを食べる人がいた話

これは2014年、20歳だった頃、自分の通っている大学の吹奏楽部定期演奏会に行ったときのエピソードです。
管楽器に知り合いがいたので、大学で新しい楽器を始めた元ヴァイオリン弾きの彼女の成長を目の当たりにしたいと楽しみにしていた演奏会。

そこで、1年間でずいぶんと成長し最前列で演奏する彼女に感動していたら、突然、音は出さずともラップに包んだおにぎりを食べ始める人がいました。
しかも客席の最前列で。
ラップに包んでいるということは、相当お腹が空いていて、音が出ないよう最大限配慮しているのが遠くから伝わってきますね。

音は出ないけれど、私からしたら、その人はかなり目立っていました。
正直ソロ奏者よりも目立ちます
そのときも、演奏がどうとかより、食事に集中しているその人のことが気になって仕方がありませんでした。
おにぎりを食べるならせめて一番後ろの席に座れば良いのに・・・(そういう問題ではありません)。

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