川口春奈＆高取篤史のニュートラルなメイク方法「隠しすぎないことをいつも気を付けてる」、クマ隠しや眉毛も
碧女優の川口春奈さんが2020年3月29日、YouTubeで「【川口春奈のできるまで】メイクのしかた、スッピンから全部見せます！【お家で練習】」というタイトルの動画を公開した。
現在も、YouTubeチャンネル「川口春奈オフィシャル はーちゃんねる」でこの動画が視聴できる。
今から3年5か月も前の動画なのだが、YouTubeで見たメイク動画のなかで特に参考になる動画の1つだ。
中学生で長崎県から上京してきて、モデルや女優としてのキャリアを積みながらも、気取らず親近感のある彼女の姿を見ていたいと思う。
春奈さんの2020年3月29日の動画は31分とそこそこ長い尺がある。
動画には、美容室勤務期間を経てヘアメイク事務所に所属し、2003年からヘアメイクアーティストとして活動している高取篤史（たかとりあつし）さんも登場。
高取さんはよく春奈さんのメイクを担当している。
冒頭で春奈さんがスッピンの状態で出てきて、スキンケアからリップまで全19の過程を高取さんの解説付きで紹介していく。
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動画では、最初に「スキンケア・保湿」として「1. スチーマーの蒸気で保湿」と「2. フェイスマッサージ」を行う。
春奈さんは乾燥肌で肌荒れがあり、花粉症の時期は特に保湿を大切にしているそう。
加湿器がない人は、濡らしタオルを電子レンジで1分温めて1～2分蒸らすだけでも、肌の表面が柔らかくなって液体などが浸透しやすくなる。フェイスマッサージをする際、痛いけれど、首の上部から下部に向けて手で流したい。
春奈さんは夏は化粧水と乳液を使用している。
花粉症の時期や肌荒れのあるときは、化粧水・乳液・美容液・クリームを塗り、オイルかバーム、しっとりするものを重めに付けてから寝る。
スキンケアの2過程が終了した時点で、彼女の肌は結構しっとりしており、べたべたせず重くない状態だったという。
ファンデーションを乗せたとき浮かない程度にこの過程を終える。
次に「ベースメイク」の3過程の1つ、「3. ファンデーション」に入る。
ここではさらっとしていて水っぽく混ぜた状態のリキッドファンデーションを使うが、2色のファンデを持っていると便利。
ファンデは手のひらの8割くらいの量を薄く丸く取り、スポンジで右頬の鼻の横からぽんぽんと薄く重ねる。
横の髪近くは、顔の外側に行けば行くほど塗らないようにすることで陰影を残す。
高取さんにとってファンデーションブラシは好みではなく、要らないものを吸い取ってくれるスポンジを選択。
目の上の自然なくすみは整えすぎず、気になる人はオレンジっぽい色を乗せると和らぐ。
「ベースメイク」の「4. パウダーを乗せる」では、パウダーを手の甲に乗せて片目より一回り大きいブラシで取り、目の周辺を整えると「13. アイライン」＆「14. アイシャドウ」のときに乗りやすい。
パウダーを手の甲にもう一度乗せ、パフで眉毛の毛の隙間の油分を取れば「5. 8. 10. 11. アイブロウ」もスムーズに行く。
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ここで「5. いったん眉毛」を描く準備に入る。
春奈さんの眉毛はしっかりめにあり、「絶対眉毛は剃らないでほしいし、あんまりいじらないでほしい」と話している。
このときあった眉毛のぼつぼつは剃らずに抜き、眉頭もいじらないようにする。
「6. シェーディング」ではファンデーションの続きとして、濃いめの「確実に暗い」と思う色を頬骨に沿って入れる。
ここはチークに通ずる部分があり、立体感を出す色を選ぶ。
また、化粧品売り場の店員さんは美白目的なのか、ワントーン上のシェーディング色を薦めるが、肌の色とファンデーションのトーンに境目が出ないよう注意したい。
顔の端っこ、横の髪の生え際は塗らないようにするとシャープな印象になる。
「ベースメイク」の最後に、光っていて下地にもなるし上からも重ねられるリキッド状のもので、パール感のあるフェイスカラーを足す（「7. ツヤ感をプラス」）。
シェーディングをした箇所、頬骨より下、つまり頬骨に対する丸みに光が当たることで光りやすくなる。
鎖骨も同じ考え方で光りやすい。
骨が出っ張っているところ、角度が付いているところのパウダーは最小限に止めているから、それだけでツヤは出やすい。
2度目の「8. 眉毛 毛並みを整える」ではアイブロウコームかスクリューブラシで一回流れを確認する。
全体的なメイクの過程で上からやりすぎるのを抑えるため、ここで地の色より少し明るいリップを血色良い感じで塗る（「9. いったんリップ 色味の調整」）。
メイクの要素を足しすぎることなく、何もしないというわけでもなくニュートラルな選択をする。
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「10. 再び眉毛を描く」に戻って、髪色に合った色を選び筆でアイブロウをする。
眉頭に色を乗せてあげると締まるしパーツが顔の中心に寄ってくる。
眉毛の輪郭よりも眉の中心側に足すことを意識したいし、生え際は埋まりすぎない方が自然に見えやすい。
さらに「11. 再び眉毛 無色マスカラ」としてクリアな色を入れることで濡れ感が出る。
春奈さんは、外出時は保湿をガッツリしてクマをコンシーラーだけでやる人で、ファンデを自分で持っていないという。
毛穴やクマがあって「全部隠しました」とやりたいのも分かるが、全部をやらない抜けているところ、抜け感と言っても良いものが、彼女は「可愛い」と思うから「隠しすぎないことをいつも気を付けてる」と話す。
その考えかたがこの動画で私にも伝わってくる。
次のステップ「12. まつげ ビューラー」でも、ビューラーをドライヤーなどで温めてから使い、ガッツリぐいーんと上げすぎないようにする。
「13. アイメイク アイライン」の解説冒頭で、春奈さんは奥二重気味であると話している。
高取さんはここで、流行っている水溶きタイプのアイライナーでまつげの生え際と粘膜との境目に引いている。
毛の隙間を埋めることで、まつげが多く見える。
保湿とベースメイクで長い説明時間を割き、それ以外のメイクも彼女の肌質を生かして必要最低限に収められているが、それ以降の「14. アイメイク アイシャドウ」「15. チーク」でも同じ。
アイシャドウも自然に見せたく、陰影を付けるため少しだけ入れる。
眼球の両端、目尻と目頭は目の中心に比べれば奥にあるから、ちょっと暗い色を乗せて真ん中はそんなに乗せない。
アイシャドウパレットによく入っている、ハイライトの明るいシルバーやゴールドを手の甲にぽんと乗せて目の中心に置くのでもメリハリが付く。
ツヤが出ることによって丸みが際立ち、さりげない色感になる。
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春奈さんはピンクチークをあまり使わず、陰影のシェーディングとの相乗効果を出す程度に、オレンジっぽいか黄色っぽいチークを使用。
「16. アイメイク マスカラ」では、彼女の場合落ちやすいので必ずマスカラ下地を付ける。
メイクは部屋の光の当たり具合に左右される。
上から光が当たる状態でやると目の下に影ができ、肌全体に均一に光が当たらないとファンデーションやチークもやりづらくなる。
メイクをする人は窓際を向くようにして、正面から光を受けられる状態でやる。
次にまつげコームでダマを取って、綺麗に放射状になるようにする（「17. アイメイク コーム」）。
「18. アイメイク ホットビューラー」もやるが、ぎゅんっと上がっていなくても大丈夫。
最後にリップグロスでツヤを唇の中央に置いて、センターだけでも良いので色を乗せる（「19. リップ」）。
春奈さんはピンクベージュ、ベージュっぽい色かオレンジ、土色、ブラウンオレンジをよく使うと話している。
春奈さんと高取さんは今回のメイク動画で、使用している化粧品のブランド名や品名には触れず、メイクに対する根本的な考えかたを全体的に説明した。
どの化粧品を使うにしても実際の顔作りで実践したいことばかりだ。
※高取篤史さんの「高」ははしごだか。
